ヒューマンドキュメンタリーコンテスト2013入賞作品
最優秀賞
「スパイからの手紙」 制作者 末盛 亮さん
ヒロシマをテーマにアート作品を作る英国人女性、エドナ。
第二次世界大戦前、日本人の父と英国人の母の間に生まれた。
そしてエドナの11歳の誕生日、ディケンズ全集をプレゼントした直後、父は消えた。
戦中、戦後を母、弟と生き抜き、父を「恨み」、そしてもう一度会いたいと願った。戦争状態にあった日本と英国の間で家族は翻弄された。
その最後に残ったものは何だったのか。
父を求めたエドナの「旅」を追った。
審査員特別賞
「子どもたちと生きるために―福島の教師たち―」
制作者 湯本 雅典さん
震災後1年半がたち、福島の学校はどうなったのか?警戒区域内では、避難区分の改編が行われ一部立ち入りができるようになっても、相変わらず子どもたちの避難生活は続いている。
南相馬市小高区の中学生は「納得できねえ」と叫び続けている。避難区域外では、「復興」が叫ばれ、屋外活動制限の解除、プールの解禁など、震災前と同じ状況が作られていく。
教師たちは、子どもたちに「これからどう生きていくのか」を一緒に考える立場に立ち、実践を始める。
優秀賞
「しわのて」 制作者 津野 里佳子さん
私のおじいちゃんは父が10歳のとき、高知県の家族の家から姿を消しました。それからの長い月日が過ぎたある日、大阪に住む父に一本の電話がきました。それは「あなたのお父さんが倒れて大阪の病院に運ばれた」という内容でした。親子は再会。父が目にしたのは、認知症になった父親の姿でした。そこから変わっていく親子の関係。
私と父とおじいちゃんとその周りに生きる人たちのドキュメンタリーです。
入賞
「僕は、あきらめないから」 制作者 兵庫県立小野高等学校放送部
加東市役所で働く長谷川武史さんは、公務員シンガー役所タケシとして活動しています。
公務員として働く中、歌手活動もしたいと葛藤していた時期もありました。公務員シンガー役所タケシが誕生するに至り、長谷川さんの中でどのような思いがあったのか知りたいと思い、この番組を制作しました。
「散歩する人」 制作者 上中 淳さん
癌手術後の自身のリハビリ生活を1年半に渡り取材したドキュメンタリーです。3年前に父を癌で亡くし、そのわずか1年後に自分も癌になるという稀有な経験を通じて、健康であれば感じることの無かった感情をありのままに映像として残しました。
取材対象である自分を自分自身で全て撮影するという新しいスタイルにもチャレンジしてみました、また撮影機材に16㎜や8㎜を使いアナログの良さ、新鮮さを再発見してみた作品です。
「祖母」 制作者 三浦 渉さん
私の祖母を描いたドキュメンタリーです。
祖父を亡くし、生まれ育った青森から、実の娘である私の母が住む仙台に移り住んだ祖母。しかし慣れない環境に戸惑い、「青森に帰りたい」とばかり嘆く祖母。そんな祖母と家族の間に溝ができてしまう。
その結果、祖母は仙台にあるグループホームに入った。
そしてその頃から、祖母の痴呆が進行する。
グループホームで過ごす祖母、そして祖母がこれまで歩んできた人生という物語と記憶を描きました。
コンテスト概要
今年で9回目を迎えるヒューマンドキュメンタリーコンテスト。
今では当コンテスト出身のドキュメンタリー映像作家も誕生しており、
毎年多数の応募作品が集まります。
今、あなたが感じ、考え、伝えたいこと…あなたにしかできない表現を、映像で手探りしてください。
テーマは自由。
「ヒューマン」を描いていればどんな作品でもOK。
我こそは!!と思う方はぜひご応募ください!
応募締切
2013年7月31日(水)必着
表彰ならびに上映
最優秀賞…1名、優秀賞…1名、入賞…5名
ヒューマンドキュメンタリー映画祭会場にて、作品の上映と表彰式、審査の総評をおこないます。
(2013年9月1日 18:30〜)
コンテスト応募要領
応募締切
2013年7月31日(水)必着
応募資格・要領
(1)ビデオテープ・DVD又はフィルムの規格は自由とします。
(2)応募作品の条件
・長さは20分以内で、未発表のオリジナル作品に限ります
・応募作品は、他者の権利を侵害していないものとします。
(3)応募者の資格制限はありません。多くの方々からの応募をお待ちしています。
コンテスト応募方法
住所、氏名、年齢、電話番号、作品のタイトル・画面サイズ・狙い(200字程度)、
撮影場所・日時、を記入して、作品とともに「ヒューマンDFプロジェクト大阪事務局」
または「ヒューマンDFプロジェクト東京事務局」へ郵送してください。
作品送付先・お問い合わせ
ヒューマンDFプロジェクト大阪事務局
〒540-0037 大阪市中央区内平野町2-4-9 タカオカビル701(クリエイティブアイ内)
TEL:080-6180-1542 FAX:06-6945-1177
ヒューマンDFプロジェクト東京事務局
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-3-7 青山Nブリックビル3階(いせフィルム内)
TEL:03-3406-9455 FAX:03-3406-9460
メールでのお問い合わせ
info@hdff.jp
作品募集案内
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過去の受賞作(2005~2012)
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「学校を辞めます-51歳の選択」 (16分30秒) |
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制作者 湯本 雅典 | ||
僕は51歳で東京都の公立小学校の教員を自主、中途退職した。それは、本意ではなかった。僕にとって、毎日学校に行くことはあたりまえの「日常」だった。しかし、それが急にできなくなる事態が襲ってきたのである。この作品は、退職するまでの一年半を記録したビデオである。 |
姉日和 20分 制作者 和田 香織
天神の響 20分 制作者 増田 正吾
羽包む 20分 制作者 中井 佐和子